卒業生からのメッセージ
「夢」に向かって挑戦する先輩たち
「ロボット科学教育」の研究で未来志向の子供を育成したい
東京大学 文科Ⅲ類 平嶋友裕
中学、高校で出場したロボット関連の世界大会では、環境問題や自然災害などテーマが与えられ、問題解決するためのミッションとしてロボットを製作、プレゼンテーションしました。そんなことから高校では弁論にも興味を持ち、高校ユネスコ主張大会で法務大臣賞を受賞、NYの国連本部を視察研修する機会を得ました。このような体験を通じて感じたのは、様々な大会で出会う世界の子供たちに比べ、日本の子供たちは、社会貢献の意識が薄く、自己肯定感が低いことでした。一方、ロボット製作には、その過程において論理的思考力と協調性が必要で、完成時の達成感もあり、非常に教育効果が高いとされています。私は日本の子供たちに「ロボット科学教育」で未来志向を育んでもらうことを目標に、東京大学で研究開発にあたりたいと考えています。
生まれ育った地域に貢献できる腕利きの外科医になりたい
山梨大学 医学部 医学科 依田昂也
身内が病気にかかった時、担当医の真摯な対応と治療内容の丁寧な説明に感銘を受けて、自分も医者になりたいと思うようになりました。中学では勉強よりもテニスに打ち込んでいましたが、高校では勉強に重点を置き、高2で「一日医師体験」に参加し、手術室を見学したり現役医師の話を聞いたりした後は、勉強に専念するようになりました。山梨学院の良いところは、同じ夢を持つ仲間が周りに何人もいることです。また、別の夢を持って全国でハイレベルな戦いを挑んでいる部活動に取り組む友人たちにも尊敬の念を持っていました。大学ではしっかり学び、病院実習にも積極的に参加したいです。それに医者は体力勝負なので肉体鍛錬のためにテニスを再開し、将来は腕のいい外科医になって地元・山梨の医療に貢献したいと思っています。
自らの挫折体験から得た目標は中高生の留学をサポートすること
国際基督教大学 教養学部 アーツ・サイエンス学科 望月優里
高校在学中、アメリカに1年間の予定で留学したのですが、ホストファミリーとうまくいかず、誰にも相談できないという境遇に心が折れてしまい、半年で切り上げて帰国しました。そんな私を先生も1つ年下のクラスメイトもオープンマインドで受け入れてくれ、学園祭では段ボールとベニヤ板でジェットコースターを製作するなど、楽しい高校生活の中で癒されていきました。その経験から、将来は留学中の中高生をサポートし、心のケアをする仕事に就きたいと思うようになりました。ICUへの進学は、兄が同大学で学んでいる安心感と、将来の夢に必要な語学、心理学、教育学などを学べること、海外に多くの提携大学を持ち、学生の60%が留学することなどから決めました。次の留学は、夢を実現させるためのステップにしたいと思っています。
高校野球の指導者としてあの甲子園にもう一度行きたい
山梨学院大学 スポーツ科学部 スポーツ科学科 北村開
高校時代は野球部に所属し、充実した環境の中で野球に打ち込んで、3年間ずっと甲子園と関わることができたことを誇りに思っています。高1の時はスタンドで応援、高2はブルペンで手伝い、高3の夏には念願のメンバーとしてセカンドを守りました。クラス仲間はそんな自分を心から応援してくれて、一生付き合っていけるような友人にも恵まれました。将来の進路としてプロ野球も考えましたが、選手としては小柄な私はプロになっても大成しないだろう、それよりは大学で高校教諭一種免許状(体育)を取得し、高校野球の指導者になりたいと思うようになりました。私は山梨が地元ですので、山梨学院大学で学び、地元の子供たちに野球を教えたい。そしてもう一度、違う形であの甲子園の土を踏みたい。それが今の私の夢であり、目標です。
子供の小さな変化に気づける幼稚園教諭を目指して
山梨学院短期大学 保育科 新井蝶結
中2の時に職場体験で幼稚園に行き、子供たちと一緒に遊んでコミュニケーションを取りながら成長を助ける幼稚園教諭という仕事に興味を持ちました。山梨学院の進学コースでは、2年次から絵本やパズルを作ったり、食育について学んだりと「保育」に関する専門的な授業を受けられます。また、文武両道を実践していて、クラブ活動も充実しています。私もチアリーダー部と書道部を兼部し、野球やサッカー、駅伝など全国大会の応援で活躍できたこと、書道パフォーマンスで部員一同、心を合わせて「感謝」の文字を書いて喝采を浴びたことなど、すばらしい思い出がたくさんできました。短大では、実習で多くの子供と触れ合いながら、実践力を身につけたいです。そして将来は、子供の小さな変化にも気づいてあげられる幼稚園教諭になりたいです。
「食」の専門知識を身につけてスポーツ選手を栄養面でサポート
山梨学院短期大学 食物栄養科 和田純菜
私は山形県出身で、中学では水泳部に所属していました。高校からトライアスロンに転向し、山梨県のトライアスロン・チームに参加するために山梨学院に入学しました。高校3年間でいろいろな地方に試合や合宿に行きましたが、同行する管理栄養士がどうすれば疲労が早く回復するか、何を食べれば筋肉がつくかなど、体調管理や体づくりを考えてサポートしてくれているのを見て、自分も学びたいと思うようになりました。高3の全国高校生大会で優勝し、短大に進学した後も選手として世界選手権を目指します。「食」や「栄養」の専門知識を身につけることで、まずは自分の競技力を向上させるのが目標です。そしていつか競技から退いた後は、知識と経験を生かし、スポーツ選手を栄養面でサポートできる仕事に就きたいと思っています。