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秋季関東高校野球大会決勝
2023.10.30(月)
「第76回秋季関東地区高校野球大会」決勝戦が10月29日、栃木県宇都宮市県総合運動公園野球場で行われた。
1回戦昌平高、2回戦準々決勝の桐光学園高の2校にタイブレークの末、勝利。準決勝も終盤に健大高崎高に逆転勝ちするなど、今大会、下馬評の高くなかった山梨学院高が少ない好機をものにし、決勝戦に上り詰めた。決勝戦は優勝候補の一角とされる栃木1位の作新学院高と多くの観客の前で対戦した。
試合は、後攻の山梨学院先発の津島悠翔が作新の強力打線を迎えた。1回表、津島は先頭打者を二塁打で出塁させると、後続の敵時打で1点を先行された。山梨学院もその裏、先頭の黒澤后琉の安打を犠打、犠飛でつなぎ同点にするも、2回途中から救援した大友陸もピリッとせず4回からエース櫻田隆誠を投入した。しかし、6回までは何とか無得点に抑えるも、連投の疲れもあり7回、作新打線に堰を切ったように打ち込まれ7連続安打で6失点を喫した。
試合後、制球力のいい櫻田は「ストライクを取りに行った球を打たれた」と下を向いた。その後も作新打線のキレのある打線は収まらず、得点を重ね山梨学院を4-13の大差で破り、地元開催の大会に7年ぶりの優勝を果たした。山梨学院は惜しくも準優勝になったものの、選抜甲子園の出場権をほぼ手中にし、「全員で優勝旗返還」の目標は叶えられそうだ。